
高橋 龍榮
このHPの管理人です。
私が東洋医学に目覚めたのは、都内の総合病院で放射線技師として勤務していた頃の事です。
最先端の放射線治療機器を用いても、改善がみられなかった肺ガンの患者さんが、急に元気を取り戻してきました。そして、1ヵ月後には笑顔で退院してしまったのです。この方の肺ガンは悪質な腺ガンでしたので、どう考えても退院できるとは思えませんでした。ところが、退院する頃には、ガンの影もひと回り小さくなり、併発していた胸膜炎も消えていたので、奇跡としかいいようがありません。これには本当に驚きました。
好奇心で、その方から話を聞いてみますと、病院を抜け出して、近所の鍼灸院で治療を受けたり、そこの院長の薦めで霊芝の入った漢方薬を買い求め飲んでいたりしていたと言うのです。数億円もする高価な治療機器が、針金のようなものや、キノコの類に負けてしまったのです。私もかなり若かったので、これには大変なショックを受けました。それが、東洋医学を学ぶきっかけになったのです。特に鍼灸には魅了されました。時として劇的な効果があらわれるからです。
東洋鍼灸専門学校を卒業した後、中国の長春中医学院という東洋医学を主に教える医科大へ研修に行きました。勿論、中国政府が公認した医学部ですので、CTスキャンもエコーもありますし、手術もします。ただ治療方法が主に東洋医学というだけです。本場の鍼灸や中薬(漢方)、推拿(マッサージ)、骨傷(接骨)などを学び、講師資格を取得しました。帰国し直ぐに中国医学研究所を設立するとともに鍼灸接骨院を開業し、東洋医学の研究と臨床を重ねました。また、研究に必要な基礎医学や先端医学も早稲田大学で学びました。現在、得られた知識をフルに活かし、鍼灸治療や漢方薬、健康食品などの研究をしています。また、その集大成として活脳鍼と呼ばれる脳卒中後遺症片麻痺の治療に力を入れています。活脳鍼は今まで行ってきた実験や臨床の結果から、うつや不眠、記憶力向上、初期の認知症にも役立ちそうです。これからも、切磋琢磨して技術と学問の向上に努め、皆様のお役に立てるように頑張ります。
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高橋龍榮著
横田昌典監修
発行発売 ぶんぶん書房 |
横田 昌典
医師 医学博士
東京医科歯科大学医学部卒業後、東京大学医学部大学院に進学し、医学博士の学位を授与される。現在、前田記念大原クリニックの院長として診療に携わっている。また西洋医学で解決できない問題に東洋医学が力を発揮することに着目し、東西医学の長所を取り入れた統合医療を目指している。
立花 愛子
鍼灸師 管理栄養士 医薬品登録販売者
日本大学卒業後、鍼灸師免許と栄養士免許を取得。その後、実務経験を経て、管理栄養士国家試験に合格。現在、知識と技能、免許資格を活かし、株式会社中吉(薬店、鍼灸治療院)に勤務している。

